家族の不仲 -仲悪い家族の問題とどう向き合うか-
家族の不仲
私は毒親育ちだと自分では思っていて、長い間生きづらさと家族の問題に悩んできました。
私に家族の負の部分が集中していました。
両親の夫婦喧嘩は頻繁にあったし、私は幼少期から体の不調がありました。
私は母に否定されることも多く、家庭に自分の居場所がないような気がしていました。
生きづらさは大人になっても変わらず、そして家族の不仲や問題も変わらないままで、私は絶縁するしかないと思っていた時もあります。
家族の不仲は、大人になると修復がさらに困難になってくるような気がします。
もともと仲が悪かったのが、大人になってバラバラになっていきました。
機能不全家庭で育った私は、自分の血のつながった家族にさえ愛されないという、どうしようもない孤独感に悩まされました。
親といたら自分の精神が壊れると感じて、離れていた時期もあります。
親に絶望して、親と離れることを決めて、そこからなんとか少しずつ家庭環境による生きづらさを克服していきました。
家族だけで抱え込まない
長い生きづらさから抜け出した今思うことは、家族が抱える問題や悩みを、家族だけで抱え込まないようにすることが大切だということです。
家族以外に助けを求めることも大事です。
私は母と折り合いが悪く、母との関係に悩み、それを母と解決しようとして何度も衝突してきました。
母に私の気持ちを分かってほしいと思い、トラブルの原因である母にばかりぶつけていました。
母から愛されていないように感じる不安や虚しさを、なんとか消し去りたかったのです。
自分が生きていていい理由を、母に求めていたのかもしれません。
だけど、どんなに母にうったえても解決しなくて、むしろ関係は悪くなるばかりでした。
結局私は母から離れて、自分自身の人間関係がきっかけで、生きづらさから立ち直ることができました。
生きづらさから立ち直ったとき、母親との関係に対して、色々な親子の形があると私は受け入れることができるようになりました。
専門的な支援も大切だと思いますが、私は自分の傷もトラブルも何も知らない人に助けられてきました。
話を聞いてくれる人がいるのなら話を聞いてもらうことが一番ですが、話を聞いてもらえなくても、自分のトラブルの直接の解決にはならなくても、私の傷を何も知らない人が、私を元気づけていたこともあります。
家庭でのトラブルを、家族だけで解決しようとしなくてもいいと思うのです。
一人で抱え込まないで、家族だけで抱え込まないで、周りの人の存在を意識することも大事だと思います。
家族の問題の対処法
母が無神経に私を傷つけることをやめてくれたら、問題が解決すると思っていました。
私の母は、子供がどんなにやめてと言ってもやめることはできません。
母が私を傷つけてくることは変わらないけれど、それに対する対処法を自分で導き出したとき、トラブルの解決に近づいたと感じます。
家族を変えることなんてできないと思って、自分がどう行動するかを考えた方がいいです。
対処法は、相手を変えようとするのをやめること、相手のペースにのまれないこと、自分は自分だという意識を忘れないことです。
自分は自分だ、自分は大切な存在だと思えるために、人を大切にすることも大事です。
周りの人は自分を助けてくれると信じることができるからです。
血のつながった家族にさえ愛されなかったという思いは、自分自身の人間関係をさらに困難にします。
人を恨んでいると、周りの人は助けてくれるはずがないと感じます。
その思考の悪循環を変えていくこと、自分が人を信じることも大事です。
それは自分の悲しみや怒りを手放すことにつながるかもしれません。
不仲や問題の解決がすべてではない
たとえ家族の不仲や問題が解決しなくても、問題の解決がすべてではないと私は思います。
母は変わらず私を傷つけてくるけれど、私はもう以前のように自分の人生を悲観していないからです。
色々な家族の形があると自分が受け入れることができたとき、家族関係の悩みが少しずつ薄れてきました。
家族の不仲による、どうしようもない孤独感は、自然に手放していけばいいと感じます。
そのために、一人で抱え込まないようにすることが大切です。
家族に愛されなかったという思考の悪循環を変えていくこと、人を恨まないこと、自分の周りの人の存在を意識することが大事だと私は思います。