アダルトチルドレンは治らない? -普通を装って生きている-
機能不全家庭で育った
私は機能不全家庭で育ったアダルトチルドレンです。
アダルトチルドレンとは、幼少期の家庭環境などで精神的に不安定な状況で育ち、大人になっても生きづらさを抱えている人のことを指します。
私は長い間生きづらさを感じていましたが、やっとアダルトチルドレンを克服しつつあると感じます。
だけど色々な生きづらさは今でも抱えています。
孤独感や虚無感、人に依存的だったり、白黒思考、その他、色々な問題を抱えています。
それでもアダルトチルドレンを克服しつつあると自分で感じる理由は、もう親を恨んでいないこと、自分を否定する感情が薄れたこと、これが大きいです。
私は一時期、親への怒りが感情を支配していたときがありました。
二度と親には会わないと思っていたし、色々な困難に直面しては、親の育て方を恨みました。
とんでもない育てられ方をして、それによって大人になっても生きづらさに苦しみ続ける現実が、私を追いつめました。
今でも色々な問題は抱えているけれど、親を恨む状態には二度と戻りたくない。それくらい私にとって親を恨むとは苦しいものでした。
どうやって親を許すか
私がどうやって親を許せるようになったかというと、自分の親への関心が薄れてきたからです。
親のことや自分の生い立ちが、どうでもよくなってきたのです。
アダルトチルドレンの私は、人間関係でうまくいかないことが多かったです。
人間関係でうまくいかないと感じては、親の育て方を恨んでいました。
うまくいかないことがあっても、それがすべてではないのに、一度のトラブルで人の縁が切れるわけではないのに、まぁ縁が切れることもありますが。
縁が切れたらまた次を探したらいい、人を恨むことをやめたら、縁は自然につながります。
うまくいかない自分を否定しなくなったとき、自分の生い立ちを悲観する感情も薄れてきました。
普通のフリをして生きている
私の性格は自分でおかしいと感じます。
普通じゃないのに普通のフリして生きています。
それを以前は、どうして普通に生きられないのだろうかと悲観していました。
健全に生きたい、小さなことで傷つかない人間になりたい、色々な願いがありました。
そんな願いが、今は少しずつどうでもよくなってきました。
普通に生きることがそんなに大事か、自分を否定しないことの方が大事、そう思えたからです。
アダルトチルドレンは治らない?
アダルトチルドレンを克服できたかどうかの判断は主観的なものが大きいような気がします。
アダルトチルドレンを克服した人の記事を読んでいると、まだ生きづらそうだなと感じることもあります。
私自身もアダルトチルドレンを克服しつつあると書いているのですが、主観的なものです。
今でも色々な生きづらさは抱えているし、アダルトチルドレン特有の気質はあります。
普通を装って生きているけれど、普通ではないです。
だけどそれでもいいと私は思っています。
すべてを正常に戻すのは難しい、やっぱり育てられた環境が与えた影響はなかなか変えられません。
アダルトチルドレンが治るかどうかよりも、自分の気質や性質を受け入れて、色々な生きづらさを抱えながら、それでも自分らしく生きていけばいい、そう思えることが大事だと私は思っています。