【アドラー心理学】理想論だと思う言葉に、自分を救い出す言葉があるかもしれない
アドラー心理学と私
私はアドラー心理学は最近知ったと思っていました。
アドラー心理学に関する本を読んだのは最近のことなので、詳しく知ったのはもちろん最近の話です。
けれどアドラー心理学に近い言葉は、だいぶ前から見聞きしていたような気がします。
自分の考え方を変えたら、生き方を変えることができる。
そのような言葉は色々なところで目にしてきました。
私はずっとその言葉を信じることができませんでした。
そうできなくて苦しんでいるんだと、その状態から長い間、抜け出すことができませんでした。
そして、
自分だけでなく仲間の利益を大切にすること。
受け取るよりも多く相手に与えること。
それが幸福になる唯一の道だ。
これは理想論だと思っていました。
心に余裕がある人しかできないと思っていました。
自分の信じたい言葉や、自分にとって都合がいい言葉を選択して受け入れているのだろうなと思います。
もちろんそれでいいと思います。
誰かが自分の人生の責任をとることは不可能ですし、自分で責任をとるのだから自分が信じられるものを選択するべきだと思います。
だけど今、生きづらかった過去の自分を振り返ると、私にはいろんなチャンスや救いの言葉があったんだなぁと思えるのです。
人と共に生きていく意識をもつ
私は自分の居場所がどこにもないような気がしていたころ、なんとかして自分を守ろうとして、生きていくだけで精一杯で、自分のことばかり考えていました。
傷つくことを恐れていたし、傷ついたときに人に頼ることもできず、悲しみを抱えながら生きていくしかなかったのです。
人に貢献することが大事と知っても、自分を守ることに必死なのに、誰かを守ろうとするなんて、自分を支えるだけで精一杯なのに、誰かを支えることなんてできるだろうかと思っていました。
けれど、実際に何ができるかは重要ではなく(何もできなくてもよかったんだと思います)自分のことだけで精一杯でも、その中で人を支えることはできる。
何かできることを見つけようと思うこと、人と共に生きていく意識をもつことが大事だったのだと思います。
自分一人で生きているわけではないからこそ、自分のことばかり考える程、生きづらさを感じやすくなると思います。
自分を支えることに必死だった私が、人を支えるために行動しようと思えたとき、少しずつ生きづらさから抜け出すことになったのです。
今、生きづらさや苦しみを抱えていたとしても、今の状態がずっと続くわけではありません。
そこから立ち直るチャンスが必ずあると私は思います。
そして立ち直るチャンスは自分の手の中にあると思うのです。
理想論だ(自分には無理だ)と思っている言葉の中に、実は自分を救い出す言葉があるかもしれないと思います。
第一に、人はしあわせになれるということ。
第二に、人に与えなければならないということ。
第三に、このふたつは実は同じことだということ。
引用元: アドラー心理学とは|日本アドラー心理学会
今は半信半疑だとしても、信じていこうと思うことで前進できると思います。