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アダルトチルドレン、毒親育ちを克服したブログ 一人で苦しみを乗り越えようと思うことをやめる

毒親育ちと森田療法 -人間関係がうまくいかない問題と向き合う-

毒親育ちの人間関係

私は毒親育ちによる生きづらさをずっと抱えていました。
親を許せないと思っていたし、親を恨んでいました。

私は人と人間関係を築くことも苦手で、自分の人生を悲観していました。
健全な家庭環境で育ったら、もっと違う人生があったのだろうかと、思わずにはいられませんでした。

だけど自分の生い立ちも親も変わらないまま、立ち直ることができました。

自分の過去も含めて自分自身のネガティブな部分を排除することなんてできないし、その必要もないのかもしれません。

傷つけられた過去も親も変えることはできないし、恐らく変える必要もないんです。

変えられるとしたら自分の行動、そしてその行動で大事なことは、自分が生きている世界で、自分の居場所を作ることだと私は思います。
だけどこれがとにかく上手くいかないような気がします。毒親育ちの人は特にです。

親にさえ愛されないのに、一体誰が自分のそばにいてくれるのだろうと思うのです。

居場所は人との関わりの中で感じます。
けれど私は、人との関わりの些細なことで傷ついては、もういいやと思って簡単に人から離れていました。

人とうまくいかないと感じては、人と距離を取ることを何度も何度も繰り返してきて、結果的にそれがさらに生きづらさを引き寄せていました。

自分の居場所がほしいと願っているのに、自分でその居場所を壊していたりします。
私は今でもそんな気質があります。

森田療法との出会い

もっと落ち着いて行動できたら、もっと楽に生きていけるような気がします。

そう思っていたときに偶然、森田療法という言葉に出会いました。
森田療法では、自分の感情のまま行動するのではなく、建設的な行動を重視すると書いていました。

私の自己破壊的な行動は、自分の感情のまま行動していたことが原因だったと思います。

自分らしさとは、自分が本来望んでいる生き方のことです。
そして本来望んでいる生き方とは、よりよく生きたいこと、人との関わりの中で喜びを感じることなのかもしれません。

気持ちが前向きな時は、そのまま行動しても建設的です。

だけどネガティブな感情の時は、その気持ちのまま行動すると、大体が破壊的になると思います。
その破壊的な行動が、結局は自分をさらに苦しめています。

だから感情にとらわれずに建設的な行動を重視するというのは、大事なのかもしれません。

自分が自分を苦しめる悪循環

人間関係で、傷つくこともあるし、悲しいこともあるし、腹が立つこともあります。
だけどその感情のまま行動して、自分が築き上げる人間関係を自分の手で壊すことは、自分が本来望んでいる結果ではないのかもしれません。

自分のネガティブな感情に従った行動が、破壊的な行動になり、それがさらに自分を苦しめて悪循環になっていることもあります。

人から傷つけられた部分にばかり注目しないことが大事で、少し落ち着くと、自分の感情も少しずつ変化してきます。

人の気持ちは変わります。許せない気持ちが薄れていくこともあります。
だけど悪循環に陥っている場合、ネガティブな感情をさらに強化していることもあります。

自己破壊的な行動をなるべく抑えること、そんな簡単に上手くいかないかもしれないけれど、自分が自分を苦しめる状況を修正していけたら、少し楽に生きられるのかもしれません。

対人関係の改善は、生きづらさの克服に大きく関係しています。

人とのつながりが、自分の心の傷を癒していきます。
人と笑い合い、悲しみ合い、支え合い、それが生きる喜びになり、自分らしい生き方につながります。

自分らしく、なんとか生きていく

私はもう親を恨んでいないし、生きづらさから立ち直ったと感じますが、親とは今でも分かり合えないし、親は今も私を傷つけてきます。
だけど色々な親子の形があると思うことができるようになりました。

毒親育ちによる気質や後遺症みたいなものは残っています。

苦しくなるときも多々あるけれど、もがきながら、間違えながら、修正して、なんとか自分らしく生きていけたらいいと私は思うのです。